またキミに逢えたら…。


「優斗と別れて俺と付き合う?
そしたら、今まで通り優斗と仲良くできるじゃん。
それに、俺、菜々香のことずっと好きだった。
俺じゃダメか?」

俺は菜々香に頭をぽんぽんしながら言った。

「そんなの春輝くんに悪いよ。
そんなことしたら春輝くんが傷ついちゃうよ。」

「俺は構わない。」

「ごめんね…。私、もう少し考えてみるよ。だから、1人にしてくれないかな?」

菜々香は弱々しく言った。

「なんも力になれなくてごめんな。」

と言い、俺は屋上を後にした。

俺は、あの時菜々香に何を言われようと傍にいれば良かった。

そしたらあんなことにならなかったのに…。