怜「……………」

顔を俯いたまま、黙っていた。

声を出そうとするのに…何故か、出ない。

幸「ほ~ら!俯かないの!顔は正面向いて!」

私の目と秋野先生の目の高さが同じになった。

綺麗な顔立ち。睫毛は私より長いかも。

ドクンドクン

あ…あれ?何で鼓動が速くなるの?


幸「返事は?」

怜「?………!…あ、はっはい!」

幸「何かあったらちゃんと言うんだよ?あ、後苦しくなったりしたらナースコールを押してね。じゃあ、また後で」

そのまま先生は、私に手を振りながら

病室を後にした。