葵「え?でも…」

裕「その子、辛そうだったんでしょ?」

葵「それは…そうだけど」

これ以上は、迷惑は掛けられない。

葵「私が探して来ます!」

これならいいはず…!迷惑も掛からないし!

裕「ダメ」

なんで?

迷惑を掛けるわけにはいかないのに

どうして、そんなに優しい言葉を掛けるの?

私は答えなかった。

裕「もし、捜しに行くのなら…僕についてきて。それ以外は駄目。」

葵「ど…」

どうして?

その言葉を喋ろうとしたけど

この間にも、怜奈が辛い思いをしていると思うと…

葵「分かった。一緒に行く。それならいいんでしょ?」

裕「うん。じゃあ、捜しに行こうか」

葵「うん!」

待っててね、怜奈…!