私は走っていた。

ただ、正面玄関に行きたいが為に

ドンッ!!!!

怜「……っ…」

はっ!?

一瞬思考が停止してしまった。

でも、すぐに

怜「!…ご、ごめんなさい!!!」

?「僕は大丈夫だよ。君、君は怪我してない?………って顔が赤いよ。熱があるの?」

おでこに手が当たった。

?「……熱いね。君、どこの科の子?送ってってあげるよ」

怜「だっ…大丈夫です!」

そういうと、直ぐに駆け出していた。

?「あの子………」

ぶつかった人が呟いたのを、私は気付いていなかった。