俊介の声さえも届かない。



私がいる空間は

「無」





「スゥ〜」




息を吐いて、1mgでも体重を軽くする。


まずは少しジャンプをする。




私の「トンっトンっ」と言う足音だけが響く。




私のことを呆然と見つめている、たくさんの敵に向かって軽く走った。