手を差し出すと、松葉の顔がパッ と 明るくなったのがわかった。 二人は初めて手を繋いで帰った。 「これから、こうやって帰ろ。」 「うん、そうしよ。」 このあとほとんど話さずに駅に着いてしまった。 手を繋ぐのって、緊張する。 緊張して会話出来ないなんていつぶりだろう。 いつも松葉がペラペラと話すから 何も言わない松葉の顔を覗き込むと 俯きがちの顔を上げられて見えなかった。 なんか、新鮮。