ワスレナグサにこめて…




「ひ、広すぎでしょ…」


「どこから行けばいいんだよ…」



入った瞬間、私たちはあまりの広さに目を見合わせた。


いろんなジャンルのお店が入っている。



「とりあえず歩こ?」


「お、おう…」



改めて見るとカップルのお客さん多いな〜…


小さい頃は、カレカノとして和稀と歩くなんて考えてなかったな。


私は隣を歩く和稀を見上げる。



「ん?どした?」


「え!?な、なんでもない!あのお店入ろっ」



急に和稀がこっちを見てびっくりした…


思わずその辺にあったお店を指差してしまったけど、いっか。


雑貨店だし、いいものあるかも。



「これ可愛い…」



入ってすぐに見つけた茶色い革でできたブレスレット。


鍵のチャームがついている。


さっそくいいの見つけちゃったっ♪


でも……



「う、うそ…」



高すぎる。


やめとこ……