愛花と話しているうちに、私の外出の話になった。
「クリスマス、デートしてくれば?」
「デ、デート!?」
「え、そこ驚くとこ!?」
デート、かぁ……
そういえばまだ放課後デートだけで休日にデートしたことないな。
クリスマス、だし。
「行きたいでしょ?」
「い、行きたい……っ!」
「そうこなくっちゃ!」
愛花が私の肩をポンッと叩いた。
「プレゼント買うの?何がいいかなぁ…」
ブレスレット?あ、おソロのキーホルダーとか!
と自分のことのようにはしゃいでいる愛花。
「あ!柚からの熱いキ「あぁぁぁぁ!」」
私は愛花の口を抑える。
「手離して〜」
愛花が私の手を叩きながらごにょごにょと言った。
「あ、ごめん、抑えたままだった」
「もう……」
愛花がわざと大きくはぁとため息をつく。

