そして次の日。


朝、いつものように愛花が来てくれた。


愛花に、長い登校時間を利用して新しいお父さんとお姉ちゃんのことを話すつもり。



「おはよ!」


「おはよう」


「ねぇ、今日の宿題柚はやった?私はテレビが面白くってやってないんだけど……」


「何のテレビ?」



愛花がテレビについてものすごく語っている。


1段落ついたら話そっかな……




……



「……ってわけ!」


「そーなんだ!あのね、私も昨日の話していい?」


「なになに、どした?」



あまりこっちから話題を出すことは少ないから、愛花がキラキラした目で私を見てる。



「昨日、お母さんが会わせたい人って言ってたのがお母さんの再婚相手でね、」


「え⁉︎柚ママ再婚するの⁉︎」


「そうなの!その相手の人がシングルファザーでね、お互い支え合えるだろう、みたいな」


「うんうん」


「で、そのお父さんになる人の娘さんが私より2つ年上で、私のお姉ちゃんってことになるの」


「お姉ちゃんいいじゃん!柚今まで一人っ子だったもんね♪」


「うん!でも慣れるかなぁ……」


「う〜ん……」



愛花は真剣に悩んでくれている。


相づちを打ちながら聞いてくれてたから話しやすかった。


これは本当に愛花のいいところだと思う。