ワスレナグサにこめて…



「俺も……、」



和稀が何か言った。



「え……?」



「俺も、見舞い行くし支えるから、負けんじゃねーぞ」



和稀が私の髪をくしゃくしゃっとする。



「ありがと」


「おう」



私、何度も思うけど、幸せ者だよ…


こうして支えてくれる人がいるんだから。



「なーに感傷的になってんの!」



愛花が私の肩を叩く。



「なってないよ〜」


「どーだか」



和稀がボソッと言った。



「もう!和稀!」



「おーい、そこの3人」



え……?私達……?


げ、次の教科の先生来てんじゃん。



「青春を謳歌するのはいいが、もう授業始まるぞ」


「は、はーい……」