「柚ちゃん、分かってくれてありがとう。無理にお父さんと呼ばなくていいからね、よろしく」
「私、妹欲しかったの!大丈夫ならお姉ちゃんって呼んでほしいなぁ。柚ちゃんよろしくね?」
「いいえ、こちらこそ。お父さん、お姉ちゃんって呼びます。私のことは柚って呼んでください」
「敬語も無しでいいからね」
「はい…じゃなかった。分かったお父さん!」
私がお父さん、と豊田さんを呼ぶのを聞いたお母さんはニコニコと微笑んでいた。
本当は少し抵抗があったけれど、早く慣れるために、ね……。
お姉ちゃんもしっかりとした感じで頼れそうだし。
それからは、ステーキを食べながらこれからのことやお互いのことをたくさん話した。
2人は、私の家に空いた部屋がいくつかあるしお姉ちゃんの高校が近くにあるから、私の家で暮らすことになった。
私の部屋の向かい側がお姉ちゃんの部屋だって。
今日帰って引っ越しの準備をして、明日にはくるらしい。
食事を終えて家に帰るとどっと疲れた気がしてもう寝ることにした。
明日、愛花に話そうかな……
お姉ちゃんと仲良くなれるかな……
いろいろ考えていると、いつの間にか眠りについていた。

