「でも、これからもずっとずっと柚の隣にいるから」
「……ありがとう、愛花」
「あはは、ちょっとキザだったね」
なんて言いながら笑ってる愛花。
大好きだよ……
「ねぇ、校門の前に立ってる女の人誰かな?」
愛花がその人を指差す。
と、そこで女の人がこっちへ向かってくる。
って……もしかして……
「里香さん!?」
「柚ちゃんごめんなさい!」
里香さんはこっちへ来た瞬間に頭を下げた。
次々に登校してくる生徒が見てるのが分かる。
「和稀のお姉さん?」
と小声で尋ねる愛花に「そうだよ」と返す。
「里香さん、顔上げてください」
「柚ちゃんのこと、全然知らなかったとはいえ、あんな話して……」
「和稀から聞いたんですか?」
「あ、うん……」
里香さんが申し訳なさそうな顔をする。
「私こそ、取り乱してしまって……」
「そんな、柚ちゃんが謝ることなんか……」
「いえ、それに、学校まで来ていただいてありがとうございます」
「いや……」