ワスレナグサにこめて…





……




「いってきまーす!」



昨日の夜、たくさん泣いた。


もう大丈夫。



ガチャ



今日からまた、笑顔で頑張ろう。



「柚おはよー!」


「愛花、おはよう!」


「ん?柚泣いたでしょ」


「え!?なんで分かったの!?」


「何年親友やってると思ってんの。何があった?」


「うん……。まぁ行きながら話すよ」



とりあえず歩き出す。


やっぱ愛花には敵わないな。



「昨日和稀のお姉さんに会って、話してたら、」


「うん」


「お姉さんの友達の彼氏さんが死んじゃって、残されたお姉さんの友達がすごく悲しんでるって聞いて……」


「……」


「あぁ、私も和稀を…、皆を置いていくんだなって思って……」


「そっか……」


「死にたくない、何で私が病気になんかなっちゃったの、って思ってさ……」


「うん……」



そうだよ…


私は、ずっと支えてきてくれた愛花も置いてくんだね……



「私にはさ、してあげられることって無いのかもしれない」


「うん……」



愛花が語りだす。