あれから、愛花は私に対してとても過保護になった。
毎日のように、何度も何度も
「体調は?大丈夫?無理してない?」
と、尋ねてくる。
その度に私は「大丈夫だよ」って笑顔で答える。
そんな日々が日常になっていって気がつけばもう10月になろうとしている。
“「あの、柚は今……?」
「どんどん進行しています。いつからかは体調次第ですが、入院も考えていきましょう」”
「はぁ……」
1人になる度に思い出す。
昨日病院に行ったときに言われた。
入院、かぁ……。
このこと、やっぱり愛花に行ったほうがいいよね。
考えすぎて昨日の夜は全然眠れなかった。
昨日のことを思い出しながら制服を着る。
「行ってきます……」
「行ってらっしゃい!」
「はぁ……」
またため息をつく。
今回のは今のこと。
今日は愛花が委員会の集まりで先に学校に行っているからバラバラで登校。
「寂し……」
私、相当愛花に依存してるんだな〜
いつもの道がなんだか狭いや……
下駄箱で上靴に履き替える。