焦ってパジャマのままの私。
「着替えてきます…」
話するだけだからTシャツに短パンでいっかな。
ガチャ
外に出ると和稀はケータイを見ながら待っていた。
「お待たせっ!」
「ん。公園でも行こ」
……沈黙。
いつもはバカな会話できるのに、お互い話さない。
いつもは隣でも全然平気なのに、少し間をあけて歩く。
5分ほど歩くと公園に着く。
まだ朝早いからか、中には誰もいなかった。
和稀がベンチに座ったから私も座る。
……間をあけて。
「何でそんな端に座るの」
「え…っ、なんとなく……?」
「ふーん」
和稀はそれで黙ってしまった。
何分くらい経ったんだろう。
答えを言うために今ここにいるわけだから、私から話し出すべき?
「あの…「どう思ってる?」」
「え」
「聞かせて」
どうしよう。
幼馴染。それ以外ないじゃん。
でも、何で……?
何でそれを言うのが苦しいの……?
ううん、和稀もそう思ってるよきっと。
「仲のいい幼馴染だよ」
「そ……か」