ワスレナグサにこめて…



和稀が何か言おうとしてたけど、私と声がかぶってしまったから何なのか分からなかった。


私達の番が来ると、私と愛花が前、和稀と律君が後ろに乗った。


その時和稀が切なそうな表情で見ていたのなんて知らなかった……



「キャー!!!」


「これはヤバいって!!」



普通に曲がるとこだと思ったら急にガコンって曲がったりほぼ真下に落ちたり…。


とにかく愛花と叫びまくった。



「楽しかったねぇ〜」


「ねぇ〜」


「和稀達よく叫ばないでいられたね」



話しかけると

「あぁ……」

って微妙な反応だった。


そこで、私はさっきのことを思い出した。



「そういえば、乗る前何て言おうとしたの?」


「何でもねぇよ」



ふーん。何か誤魔化された気がするけどいっか。




午前中は、結局絶叫系ばかりに乗った。


私と愛花もさすがに疲れた。


心臓も今のところ大丈夫だし、薬もらっといてよかった。



「どこのレストランで食べる?」



愛花が皆に尋ねる。


この遊園地、食べるとこいっぱいあるからなぁ……


「普通にそこでいんじゃね?」