バスに乗り込むと、皆好き勝手自由に過ごす。
「愛花、修学旅行だよ〜」
「知ってるっつーの。私は2日目が楽しみかなー」
「私もー!」
私も愛花も楽しみにしている2日目は、遊園地の予定になっている。
でも今日は今日で楽しまないとね。
「柚、夜も楽しみだね!」
「そーだね……」
愛花と一緒の部屋だから語りっぱなしで眠れないかも。
カードゲームもしたりして、暇を潰す。
時々休憩も挟みつつ、12時頃現地に到着した。
「もう疲れたよ〜」
バスを降りながら弱音をはく。
「喋っただけでしょ。今からが修学旅行本番じゃん」
愛花から軽く怒られる。
先生の目の届く範囲で食べるように、との指示を受け、お弁当を食べた。
「愛花のからあげおいしそ〜」
「柚の卵焼きもおいしそうじゃん」
「じゃあ交換しよーよ!」
「いいね〜」
男子達もお菓子を取り合ったりして楽しそう。
「班員全員が食べ終わったとこから城行っていいぞー」
先生が呑気にお弁当を食べながら指示を出す。

