「ありがとうございました」
私とお母さんはよかったね、と微笑みあって薬を受け取って帰った。
その薬は最初の日の朝飲むだけらしいから、家で飲んでいけばいいかな。
これで修学旅行を思い切り楽しむことができる!
次の日、先生にそのことを話すと
「よかった。安心だな」
と言ってくれた。
その日から班行動の場所や部屋割りなどの決め事をしていった。
もちろん、部屋は愛花と一緒。
お父さんとお姉ちゃんとも徐々に仲良くなりながら8月を迎えた。
もうすでに夏休みに入っていて、皆と会うのはだいたい2週間ぶりぐらい。
何日も前からウキウキしていて、お母さんに笑われるくらいだった。