「いやぁぁぁぁ!!」
柚がっ……柚がっ!
いや!そんなの信じない!
昨日だって、電話したもんっ…!
「ねぇ、柚起きてよ!愛花って呼んで?」
もちろん、返事はない。
そ、んな……
柚が仲いいんだって言ってた看護師さんが背中をさすってくれる。
和稀も、声を殺して泣いている。
柚は、本当に…
死んじゃったの…?
そう分かった瞬間、涙が溢れてくる。
ガラガラッ
「柚は!?」
柚のお母さんと……柚が前に言ってた新しいお父さんとお姉ちゃんが病室に駆け込んできた。
「残念ですが…」
お医者さんが暗い表情で伝える。
「そんなぁ…っ!」
「柚……すまん……」
「柚!」
それぞれがいろんな反応を見せながら泣き始めた。
病室が再び重い空気に包まれる。
そんな中、私の背中をさすっていた看護師さんが手を止め、何かを取り出した。