「あなた達、一旦出てちょうだい!」

と、あまり知らない看護師さんが愛花と和稀に言った。



「いやです!」


「お願いします!」



愛花の叫びに近い声や、和稀の必死な声が聞こえる。



「でも「いいよ、いてあげて!」」


「「は、はいっ!」」



神崎さんがその看護師さんの言葉を遮って言った。


ありがとう……



「ハァ、ハァ…」


「柚!頑張れ!」



そう言われつつも意識が遠のいていく。