唯一残された休息の時間も終わり、コンビニの前で佐知子と別れた。


そういえば、佐知子が別れ際に言った言葉…

一体何の意味があったのだろう?


「1人になってはダメよ…」



歩いて駅まで行き、ホームに立って電車を待つ。

待ってると、左手の小指がキリキリと痛み始めた!!

今にも小指がちぎれそうな程の激痛が走る!!



忘れてない!!
忘れてないから!!


必死に心の中で叫ぶと、痛みは和らいでいった…



私は我慢出来ずに、ついにその場にしゃがみ込み、声を押し殺して泣いた…

大粒の涙が頬を流れ、止めようとしても止める事が出来ない…



少年の影に怯え、少女の影に怯え…


もう私は、精神的に限界だった――


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