後で聞いた話によると…
調べていた人は、キャップを深々と被っていたため顔は見えなかったが、髪の長い人だったという。
様々な問題を抱えながらも、講義が全て終わりバイトに向かう時間になった。
今では、バイトの時間だけが全てを忘れられる唯一の時間になっている。
大学を出て並木通りを大通りへと歩いていると、前から走って来た人が、もの凄い勢いで私にぶつかった!!
ドンッ!!
カラン…
「痛たたた…」
私は後ろにお尻から、思い切り転んだ。
「あんた、どこ見て走ってんのよ!!」
ぶつかってきたのは、茶髪でロン毛の男性。
彼は立ち上がると、謝りもせず直ぐに走り去った。
何故か、後ろを気にしながら…
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