目の端に、赤いワンピースが映った――


な、なぜ?


背筋に悪寒が走り、振り向かずに校舎の中に逃げ込んだ――!!



も、もう嫌だ…
これ以上何にも関わりたくない!!


校舎の壁に隠れ、そっと校門の方を見た…

やはり、あの女の子が立っている!!



ふう…
また妙な事に関わる所だった。

私は校舎の奥に進もうとして、クルリと前を向いた。


その瞬間、赤いワンピースと白い足が目に入った…

顔を上げると、何故かそこにあの女の子が立っていた!!



後退りする私に、泣きながら近寄ってくる――


「い、嫌っ!!
お願い来ないで…
こっちに来ないで!!」


廊下に私の悲鳴が響き渡る――


「なぜ…
なぜ逃げるの?

ちゃんと約束したじゃない…」


壁に突き当たり、私はこれ以上退がれなかった。


「いやぁ―――!!

お願い…
お願い来ないで!!」


.