そして、男の子の蒼白い手が私の顔に伸びてきた――


私はその瞬間、気が遠くなっていった…




気が付いた時、なぜか私は1階のソファーで寝ていた。

外は雨が上がり、陽射しがキラキラと眩しい…



夢…だったのかな?

それにしては、本当に凄くリアルな夢だった。


私は起き上がると服を着替えようと思い、鼻歌混じりに自室に向かった。



階段を上がると、自室のドアを開けた。


え――…

部屋の壁一面に、無数の小さな手跡がついていた!!


あ、あれは夢じゃなかったんだ…

私は涙と共に、その場に崩れ落ちた。


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