「ごめん。
ちょっと用事あるから行くわ…」

退屈な話とは早々にお別れだ。

私はさっさと講義室を出た…



エスカレーター式とは言え、当然敷地は別。

大学部は3階建の洋館5棟が、ちょうどアルファベットのHの様に連なっている。

生徒数が少ない為、使われていない部屋も結構あるらしい…

勿体ない話だ。



私は擦れ違う同級生と挨拶を交わしながら、校門の外に出た。


バイトまで、あと2時間以上ある。何をして時間を潰すか…


大学の前の道を、プラプラ歩きながら考えていた。


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