まるで、私を誘い込む様についている足跡…
それでも私は、その足跡を追って2階に上がった。
やはり…
その足跡は、私の部屋へと続いている。私はそんな感じがしていたんだ。
一体部屋の中には――
ドアノブを持つ手が小刻みに震える。
片方の手で震える手を押さえつけて、ドアを開けた。
な――…
正面の窓際に、あの男の子が膝を抱いて座っていた!!
その状況を見て愕然とした私は、ドアノブを放して後方に尻餅をついた――
男の子はニコリと笑うと言った…
「ダメだよ…
許さないって言ったでしょ?
これは、逃げようとした罰ね」
そう言って、私のポケットを指さした。
その瞬間、携帯電話に着信メールを知らせる音がした!!
ま、まさか――
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