喫茶店に入り、智子と合流した。


「順子、何か凄い久し振りね。

小夜子とは大学一緒だし、嫌でも毎日会うけどさ」

「智子…
嫌なんだふ―ん」


2人が笑いながら話している様子を、あの画面の事を考えながら眺めていた。



「どうしたの順子…
元気ないじゃん?」

智子が心配そうに、私の顔を覗き込んだ。


「う、うん…

実は、何だか変な事に巻き込まれていて」


ここ最近の出来事を、2人に話して聞かせた。

そして全て話し終わると、携帯電話を取り出して待受画面を見せた。


あの暗赤色の背景に浮かぶ、白の少年の画像を…


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