何を探して欲しいのだろう…
周囲を見回しても、この女の子に関係がある様なものは見当たらない。
「ねえ?
何を探してい――」
振り返ると、もうそこに女の子の姿はなかった…
昨日と同じ状況に気味の悪さを感じた私は、女の子を必死で探したが、やはりどこにも姿はなかった――
あの女の子は一体…
呆然と考えていると、今度は肩を叩かれた。
「順子、ここで何してるの?」
この声は、親友の小夜子だ。
「い、いや何でも…
何か久しぶりだね」
小夜子は小学校からの幼馴染みで、2人の親友の1人だ。
高校から学校は違うが、時々会っては一緒に遊んでいる。
.



