ドアを開けると、私は直ぐに電灯を点けた。
部屋の中をじっくりと見回すが、特に変わった様子はない。
気のせいか…
荷物を全てフローリングの床に置くと、ベッドに寝転んだ。
その時――
何か異様な気配を感じ窓の方に視線を移すと、カーテンの隙間から私をジッと見つめる眼と目が合った…
ここは2階だ、外に人がいるはずがない―!!
ベッドから起き上がると窓際に静かに歩き、一気にカーテンを開けた――
しかし…
誰もいなかった。
余程ナーバスになっているのか…怯える自分の姿に、思わず苦笑いした。
さあ、シャワーを浴びてこよう。
部屋を出ようとした時、内側のドアの横に子供の手跡を見付けた…
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