高山駅に着くと、私は何とも言えない不安感を抱いたまま改札を抜けた。


高山駅の駅前通りを渡り、駅から垂直に伸びる道を少し進んだ高級住宅街に、私の自宅はある。

道には明るい街頭が設置され、夜でもかなり明るい。



帰宅すると、珍しく既に父が帰っていた。


リビングで母と、何か難しい話をしている。

インテリ夫婦の会話は、面倒臭い話題ばかりだから大嫌いだ。



「ご飯はテーブルの上にあるからね」

はいはい…
勝手に食べますよ。

椅子に座る時、ポケットに入っていた鍵と携帯電話を取り出して、テーブルの上に置いた。


あ…
メールが入ってる。
電車に乗って、すっかり忘れていた…


右手に箸を持ちながら、左手で携帯電話を開いた。


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