キャンパスの中心にあり、床から天井まであるガラスに囲まれた長円形の学食。

窓からは緑の中庭が見える、明るい空間だ。

お昼時には、300席余りあるテーブルが全て埋まる――


その窓際の席で、私は再生ボタンを押した。

この騒がしい場所では聞き取れない程の、アコースティクギターだけの曲…

優しいメロディに、細い悲し気な男性ボーカルの声。


その声は、私の胸を激しく打った…



その曲の間奏で、少女の様な声が聞こえてきたた。


その女性の声は、訴えるかの様に繰り返していた…



「…探して……探して欲しいの……」

――と。


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