これは、私からのご褒美よ!!」
ガン!!
佐知子の笑い声が、部屋中に響き渡る。
ああ…
もうダメだ。
意識が薄れていく――
「私も最初にあんたの携帯の待受画面を見た時は、さすがに動揺したけど…
あんたがメンバーの事を調べてる事も分かったし、いつかこんな日が来るだろうと思っていたの。
もっともらしい話まで作って、泣く練習までしたんだから!!
名演技だったでしょ?
あははははは!!
路地では脅すだけだったけど、今度は本気だからね。
さようなら順子!!」
佐知子が立ち上がり、鉄パイプを振りかぶった――
もう私には、どうする事も出来ない…
意識が遠くなっていく――…
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