そして――

その薄明かりが、少しずつ人の形に変わっていった…


あの女の子だ!!



「止めに来たよ。

やっと…
やっと、見付ける事が出来た…」


女の子はそう呟くと、男の子の手を強く握った。


「もう止めよう…
誰の事も、恨んでなんかいない。

そんな事を、望んでなんていない…」


「で、でも…

それでも許せない。
許せない!!」


「この姿は、お互いの残留思念で逆の姿になってはいるけど――


初めて出会ったあの時のまま…


もう一度、あの頃に戻れないかな?

あの頃に戻ったつもりで、もう一度約束しよう。


もう二度と、1人にはしない!!

約束もするから…ね」


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