突然――

ロッカーの横に。白い影が浮かび上がった!!

あの男の子が、俯いて立っていたのだ!!



男の子はゆっくりと顔を上げると、私達に向かってニコリと笑った。

「ついに、この時が来たんだ…
ようやく、全員この世から消えるんだ。


お前が最後だ――!!」


そう叫ぶと、隣に立っていた佐知子に襲いかかった!!

佐知子の首にぶら下がり、両手で絞め上げる――


佐知子の顔から、一気に血の気が引いていった。


「や、やめて!!」

私は男の子を引き離そうと、喉を掴んだ手を引っ張ったが、片手ではね飛ばされ床に頭を打ちつけた。


「さ、佐知子――!!」

佐知子の顔は、既に青黒く変色していた。

もう立つ事も出来ず、首を掴まれたまま男の子に無理矢理引き摺られていく――


さ、佐知子が…
このままでは、本当に佐知子が!!


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