無言のまま、2人は注文した料理を食べた。


私には佐知子の苦しみが、よく分かる…
私もこんな日々を、一刻でも早く終わらせたい。

もう今日で、絶対に終わりにしなければならない…



店を出る時に、私は佐知子に尋ねた。

「それで、山岸さんはどこ?」


佐知子は俯いたまま、小さい声で答えた。

「北山女学院大学…」



北山女学院大学――!!


確かに…
あの大学には、使われてない開かずの部屋がいくつもある。


そうだったのか…
そんな身近に、山岸さんがいたなんて。



今日は創立記念日で、学生は殆どいない。

私達は北山女学院大学に行き、山岸さんを探す事にした。



そうだ、一応茜さんにも報告しておこう。

あの人も、早く状況が知りたいはずだから…


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