でも…
初めて会った私に、なぜここまで話してくれるのだろう?
疑問に感じた私は、率直に尋ねた。
「どうして、ここまで話して頂けるんですか?」
母親は溢れる涙を拭きながら、私を見詰めて答えた。
「あの時の香織の表情と、今のあなたの表情がよく似ているから…
それに、香織を探そうとしてるんでしょ。
ついでに、香織の部屋も見て行かれますか?
いなくなった当時のままにしてあります。
もしかしたら、何か役に立つ物があるかも知れませんから」
思いもしなかった申し出に、私は部屋を見せてもらう事にした。
玄関を上がり左側に少し進んだ所にある階段を上がると、すぐに彼女の部屋があるみたいだ。
私は母親の後を着いて行き、彼女の部屋に入った…
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