「順子…ちょっと順子!!
あんた、いつまで寝てるの?
昼ご飯食べに行くよ」
友達に起こされ、不思議な夢から覚めた。
今の夢は一体…
学食に行くと、英文科の同級生の涼子がいるのが目に入った。
私は直ぐに声を掛けた。
「涼子――!!」
「順子、どうしたの元気?」
暫く立って雑談をした後、私は本題に入った。
「ねえところで、あれから山岸さん講義に出て来たの?」
「ううん…
出て来るどころか、昨日母親が大学に来て、休学届を出したみたいなのよね」
「え…?
休学って。暫く大学を休むって事?
何でそんな事に?」
「う―ん…
その辺りの詳しい理由は、私達にはよく分からないんだけど」
噂通り、本当に行方不明でもなっているのだろうか?
自分で確認するしかない…
「ねえ、山岸さんの連絡先教えてくれない?」
「うん、良いけど…
今すぐは分からないから、後でメールするよ」
「うん分かった。
じゃあよろしくね」
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