コンビニから本町駅までは、徒歩で5分程度。



電車に乗り自宅に帰り着くと、22:30を少し過ぎていた。


「ただいま、お腹空いたよ~」

「おかえり…
テーブルの上にあるから、適当に自分で食べなさい」

「は―い。
ところで、お父さんはまだなの?」

「多分今日も、深夜になるんじゃないの?」


父は国立都野大学電子工学部の教授で、いつも帰宅時間が遅い。



私は夕食を頬張りながら、テレビをつけた。


「…――次のニュースです。

今日午後5時過ぎ、北山市で、男性が首を絞められて殺害されているのが見付かり、警察が犯人の行方を追っています。
被害者は…」


テレビ画面に映った被害者の顔写真を見て、思わず箸を落とした。


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