「そっか…
じゃあ、これを見てくれる?」


そう言うと、茜さんは鞄から自分の携帯電話を取り出して、なせか私に渡した。


「携帯を開いて、
何が見えるか正直に言って欲しいの…」

茜さんの携帯電話の待受画面は真っ赤で、何か目の様な物が左中央にあった…

「左側の真ん中付近に白い…目かな?」


茜さんは、大きく溜め息を吐きながら言った…

「やっぱり、見えているのね。

じゃあ…
白い服を着た男の子にも、何度も遭遇した訳よね?」


私は頷いた。

「はい…」


茜さんは諦めた様な口調で言った。

「私は【G】のメンバーとは親しかったから、ここまで深入りしてしまったけど…

危険な思いをするのは自分1人で十分だと思って、図書館に保管されてる古新聞のマイクロフィルムを廃棄したり、あなたに手を引かせる為に警告としてブロックを落としたりしたのよ…」


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