翌朝――

いつもより早く起床すると、本町駅まで急いだ。

茜さんを、本町駅で待ち伏せする為に…



本町駅に着くと、まだ7時前で学生の姿は殆ど無かった。

改札の目の前のベンチに座り、私はひたすら茜さん待った。


8:30を少し回った時、改札の向こう側に、ついに茜さんらしき人影を見付けた!!

私は走ってその人に近付くと、声を掛けた。

「茜さん!!」


茜さんは一瞬驚いたが、直ぐに笑顔で私の顔を見た。

「やっぱり、高橋さん話してしまったのね…

口の軽い人だから、予想していた事だけどね」


苦笑いをしながらそう言うと、私を駅の空いていたベンチに誘った。


「私まで辿り着いたって事は、もうかなり調べたんでしょうね?


当然…
それが危険な事だっていう事も、十分承知の上なのよね?」


私は小さく頷いた…


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