家族3人での楽しい夕食のはずなのに、妙な違和感がある。
私はもうこの時点で、訪れるであろう事態を予感していた…


食事が終わると私はシャワーを浴びて、直ぐに2階に上がった。


何が起きても動揺しない様に、慎重に自室に入る…

今日あれだけ事件について調べたのだから、男の子が現れても不思議ではない。


電灯を点け部屋を見回すが、特に変わった事は無い。


もしかしたら、今日は何もないかも知れないな…

そう思いながら、カーテンを閉めようとしたその時――



ドン!!


ドン
ドン!!

ドンドン!!


窓ガラス一面に、血染めの手跡が付き始めた!!

「きゃあ―――!!」

私は慌ててカーテンを閉めた。

すると、暫くして窓を叩く音が止まった…


もう、これで終わったのだろうか?

窓の側に近付き、静かにカーテンの端から覗いた――


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