バイトも終わり、いつもの様に佐知子とコンビニの前で別れた。
私はこの頃から、佐知子に対しある種の疑念を抱く様になっていた…
周囲に気を配りながら帰宅すると、今日も既に父が帰宅していた。
何故か玄関には、段ボールの山…
2階から、凄い物音が聞こえている…
どうやら、物置を整理しているみたいだ。
まさか、まだ離婚の話が続いているの?
2階に上がってみると、物置から灯が漏れている。
中からは父の声と一緒に、母の声も聞こえる…
2人で作業している様子に、私は少し安心した。
「ただいま!!」
「あ、おかえり。
先にダイニングに行っててくれる?」
中から母の声がした。
「分かった」
私は返事をすると、自室に荷物を置きに行った。
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