何者かが、私が事件の真相に迫る事を警戒しているらしい…
今度は周囲に気を配りながら、路地を奥へと進んでいった。
路地に入り左に曲がりかなり奥に入った所で、ようやく看板を見付けた。
「スタジオGIG…」
煤けたレンガの壁。その壁には一面の落書き…
この地下に、スタジオはある様だ。
ゴミが散乱した汚い階段を降りると、薄黒く汚れた木の扉があった。
本当にこれが、スタジオなんだろうか?
木の扉を入ると、意外にも中は明るく近代的な構造だった。
通路の奥に、狭いスタジオが並んでいるのが見えた。
通路をスタジオへと歩いていると、突然背後から声を掛けられた。
「誰だ?」
慌てて驚いて振り返るとそこには、痩せた白髪の50歳前後の男性が立っていた。
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