「そう言われましても…
アポイントの無い方を、入れる訳にはいきません」
私は自分の生命がかかっている。受付で、簡単に諦める訳にはいかなかった。
「そこを何とかお願いします。直ぐに帰りますから」
私は端から見ても、顔を紅潮させ必死な思いが分かる様子で食い下がった。
ここで諦めてしまうと、調べる手段がなくなってしまう。
そんな押し問答を繰り返していると、背後で自動ドアが開き誰かが後ろを通り掛かった。
「だから…
あの絞殺事件の話が聞きたいだけなんです!!」
「そう言われましても…」
受付も、困り果てた表情になっていた。
その時、私は不意に肩を叩かれた。
「あの連続絞殺事件の事が聞きたいの?」
背後から、張りのある女性の声がした。
振り返ると、背が高いロングヘアーの女性が立っていた。
「あ…はい」
「そう、じゃあ着いて来て」
その女性はそう言うと、奥へと歩き始めた。
受付の女性は渋い表情で私を睨んでいたが、言われるままその女性の後を追った――
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