私は必死に手を振り払うと、這う様に脱衣場から出た。
そして階段を急いで上がり、自室に駆け込んで中から鍵をかけた。
私は自分のベッドに上がると、隠れる様に布団を頭から被った…
止めようにも、全身の震えが止まらない。布団の中で、まるで追い詰められたネズミの様に怯えていた――
なぜ…
なぜ私が、こんな目に遭わないといけないの?
徐々に落ち着きを取り戻し、呼吸が整ってきた。
しかし同時に、布団の中にもう1つ呼吸音がある事に気付いた!!
ゆっくりと固く閉じていた目を開くと、私の顔のすぐ横に、あの男の子の顔があった!!
「ね…
僕からは、逃げられないでしょ?」
余りの事態に、私はベッドから床に背中から激しく落ちた!!
慌ててベッドを見上げたが、そこにはもう男の子の姿はなかった――
どうなるんだろう…
私は一体、どうなってしまうんだろう。
謎を解く方が先か、
殺される方が先か。
後で携帯電話を開くと、男の子の絵は両目とも赤く変色していた。
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