シャワーを浴びようと、脱衣場にタオルを持って入った。
その時――
周囲に冷気を帯びた、怪しい気配を感じた!!
私は慌てて脱衣場の中を見回すが、特に何も変化はない…
気のせい?
そう思い、持っていたタオルを見ると、タオルの代わりにあの男の子の手を握っていた――!!
驚愕の事態に声を出す事も忘れ、必死で握った手を放そうとした。
すると、振り解こうとする私の手を、今度は反対の手で掴んだ!!
必死に抵抗する私を見て、男の子はニコリと笑いって言った。
「ねえ…
どうして余計な事をするの?
ねえ……」
目が合っただけで、生命力を吸い取られる様に全身から力が抜け、どうする事も出来ない。
「このままだと僕ね…
お姉さんも、殺さないといけなくなるんだ。
でもどっちみち、最後には死ぬんだけどね――」
「いやあ―――!!」
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