私は講義中も、勉強どころではなかった。
やっと、この重い呪縛から解き放たれるきっかけを見付けた――
そう思ったのに…
それを、邪魔する人がいる。
でも、何があっても、私は前に進むしかないんだ。
講義が終わると、私は直ぐにカメラ屋に写真を取りに行った。
「いらっしゃい」
自動ドアを開けて中に入ると、白髪の店主が昨日と同じ様に座っていた。
「あの…
昨日、写真の引き伸ばしを頼んでたんですけど」
「はいはい、もう出来てますよ」
店主は、カウンターの下から大きい封筒を取り出した。
「はい、これね…」
メンバーは、一体どんな人達なんだろう?
近くの喫茶店に入り、写真が入っている紙袋の封を開けた…
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