「しかも、これは見た感じ人為的みたいね…
何か最近、変な事に関わってるって事はないの?」
私は返事に困り、黙り込んでしまった。
「まあとにかく、余り変な事には関わらない方が良いと思うわよ…」
もしかして、昨日出版社に行ったからなのか?
そういえば――
「さ、斉藤さん」
「茜でいいよ。何?」
「じゃあ、茜さんに聞きたい事があるんですけど…
あの紹介してもらった、【G】というグループの事を少し」
「ああ、あの曲の…ね?
う―ん。
音楽雑誌で見ただけだから、私も余り知らないのよね」
「そうですか……」
茜さんなら、詳しく知っているんのではないかと思ってたのに…
「じゃあ、私行かないと…またね!!」
茜さんは手を振って、駅前通りを歩いて行った。
でも、私を狙う人って誰だろう…?
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