翌日――
駅前通りを歩いていると、突然どこからか声がした。
「危ない――!!」
驚いて身を屈めると、近くにブロックが落ちてきた!!
目の前で、コンクリート製ブロックが粉々に砕けた。
な、何事!?
呆然と立ち尽くしていると、背後から肩を叩かれた。
「大丈夫?」
「あ、斉藤さん…」
「ブロックが落ちてくるのが見えたから、慌てて声を掛けたのよ」
「そ、そうだったんですか。ありがとうございます」
私は頭を下げて礼を言った。
「あ…いえ、そんな事別にいいのよ。
それより、何か不自然よね。こんな所にブロックなんて…
何か、あなたを狙っていた様な感じだったわよ」
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