「ど、どうしたの…?」 「あ…ごめん」 何か様子が変だ… 暫くするとバイトの時間になり、いつも通り忙しい時を過ごした。 そう言えば、今日は午後から小指が痛まない… バイトが終わりコンビニの前で別れる時、佐知子がギュッと手を握って言った。 「ごめんね… 嫌な事があって、ちょっと苛々してたから…」 「ああ、いいよ。 全然気にしてないからさ」 その場で、佐知子と手を振って別れた。 今日は何か、色々と進展があった様な気がする。 私は少し嬉しくて、駅までの道を鞄を振り回しながら歩いた。 .